国内FXではスプレッドの比較を中心にその会社を比較しがちであるが、海外FX業者では状況によっては、約定力がスプレッド以上に重要視されることもある。
ハイレバレッジであるが故に、小さな値動きでも利益や損失が大きくなってしまう海外FX業者ではリクオートやスリッページもなるべく避けたいところ。
そのために各会社では、約定力の高さを売りにしており、ウェブサイトでもアピールをおこなっているわけだが、やはり業者ごとに差が出てしまうのは、仕方のないことである。
ここではそれぞれのFX業者の約定力、約定率、執行率について調べてみた。
海外FX約定力ランキング
海外FX業者で約定率(執行率)を含めた約定力の高いブローカーをランキングにまとめた。特に1~4位については、それ以外のスペックも高く全体を見てもおすすめ業者だといえる。
1、TitanFX
約定率99.97% 平均値(秒)0.338 最高値(秒)0.015
タイタンFXはスプレッドが非常に狭い。ボーナスがないが、その分、スプレッドに還元してくれているため、とても使い勝手がよい。2019年からMT5を提供している。

2、XM
約定率99.92% 平均値(秒)0.336 最高値(秒)0.019
やはりXM tradingは約定力でもトップレベルだ。よく「スプレッドが広い」などといわれることもあるが、それでも国内ユーザーはもちろん海外顧客もずっとXMtradingを使っているのは、約定力が高くすべりやリクオートと無縁だからだ。
スキャルピングであれば、MT5をおすすめしたい。

3、Axiory
約定率99.84% 平均値(秒)0.302 最高値(秒)0.297
TitanFXと似た方向性でスプレッドが狭く約定力が高い。以前にBitwalletが使えなくなったことはマイナスだったが、代わりにスティックペイが使えるようになった。
MT5以外にもcTraderが使えるので、スキャルピングトレーダーにとって大きなメリットだ。

4、Gemforex
約定率99.79% 平均値0.78秒
ゲムフォレックスは全てにおいてハイスペックで一番バランスがとれているといってもいいだろう。現在のユーザー増加数はトップであり、これからもさらに増えてくることが予想される。
ただし、スキャルピングについては厳しい面があり、よく「ゲムはDD方式」とされる理由のひとつでもある。

5、Hotforex
約定率99.45% 平均値0.0355 最高値0.298
日本よりも海外で圧倒的な知名度を持つグローバルブローカー。全体のスペックも高く評判もよい。

6、IFC Markets(アイエフシーマーケッツ)
約定率98.95% 平均値(秒)0.401 最高値(秒)0.024

7、Land-FX
約定率98.22% 平均値(秒)0.035 最高値(秒)0.010
スプレッドの狭さは抜群だ。狭い国内業者と比較しても遜色がなく、他から移動してきたトレーダーがランドFXを使って、驚くほどだ。

8、FXPro
約定率98.12% 平均値0.379 最高値0.343
FXPROはスペックは高いが、日本語対応が中途半端で使いづらい印象だ。
以上8社をあげたが、約定率98%を超えており、約定力が高いことを示している。特に上位3社TitanFX,Axiory,XMは99%中程のレベルでスキャルピングを行うにも問題ない。
「約定しない」という悩みも無縁となるはずだ。
対する国内FX業者の約定力はどうか?
国内FX業者の約定力は、「矢野経済研究所」が主要会社7社を対象にして、年1回調査している。
以下はマネーパートナーズウェブサイトより抜粋したものだ。
【調査要綱】
(1)調査の目的
・主要FX会社における、FXサービスのスリッページ発生率・約定率等の調査
(2)調査日程
・2018年12月上旬(2日間)
(3)調査時間
・米ドル/円:日本時間の20時~21時の1時間程度
(4)調査対象通貨ぺア
・USD/JPY
(5)調査対象
・矢野経済研究所「2017年版FX(外国為替証拠金取引)市場の動向と展望」より2016年度(2016年4月~2017年3月)の有力企業のうち任意に抽出した7社を選定
(6)調査の方法
・マーケット注文(ストリーミング)で、買(新規)⇒売(決済)を繰り返す
・1日50売買の100約定×2日=200約定
・発注単位は1万通貨単位
・調査においては、スリッページ許容設定のある会社は、「1pip」に設定
・調査の精度を向上させるため、同スペックのPC、インターネット回線を使用
・マネーパートナーズは「パートナーズFX」を使用
■「提示価格での約定率・スリッページ発生率」調査結果
スリッページ設定「1pip」の場合
順位 業者 スリッページ発生率 約定拒否発生数 「すべらない」約定率(※)
1 マネーパートナーズ 0.0% 0 100.0%
2 A社 4.5% 1 95.0%
3 E社 6.5% 0 93.5%
4 D社 12.5% 0 87.5%
5 B社 15.5% 0 84.5%
6 C社 21.5% 6 76.2%
7 F社 26.5% 0 73.5%
マネーパートナーズは、スリッページがなく、約定拒否もない極めて優秀な数値だが、それ以外の会社は実際にここに書かれているようなレベルなのである。2位の会社でも4.5%のスリッページが発生し、7位の会社に至っては、26.5%だ。
これは、4回のトレードのうち、1回以上滑っている確立になる。ここにあげられている7社はいずれも国内大手だ。
大手であっても、希望した金額とはしょっちゅうズレが出てしまうということだ。
対する海外ブローカーは99%以上と軒並み高い数字をたたき出している。国内との差は歴然であろう。
いずれにしても、スプレッドだけで業者を選ぶのは危険が伴うということだ。
会社を選ぶ際にはスリッページ、約定率、約定力をあわせて選択すべきだろう。
SNSの約定力の口コミ
DMMスプ無かったけど、約定力弱いからなぁ。口座作ろうかなー
— Alto@FX/株時々猫 (@alto_fx) November 21, 2016
スキャルピングのように短期売買を頻繁にする場合はスプレッドの低い会社と約定力のある会社選択が重要だからな
— ウマ (@aotenjou5) February 7, 2020
国内業者の約定力が低いこと、そのためスプレッドをウリにしていてもそれだけでは判断できないことを理解している人が多い。これは実際につかってみてはじめて分かるのだろう。
キノコのFx 現役保育士トレーダー @kinoko_Fx0625
【XM約定率はトップレベル】
トレードに大切な約定率。
XMは全注文の99.35%が1秒以内に約定されていて、100%の注文執行率なんだとか!
約定拒否やリクオートは無く、希望通りの注文が通るんです。
約定率を気にするならXMがイチオシです。
午後10:38 · 2021年3月22日·Twitter for iPhone
楽天FXの約定力は低い
国内FX業者が安定していて約定力が高いかというと全くそんなことはない。
楽天FXのツイッターでの口コミをみてみよう。
twitter民からは散々にたたかれている。
木村こ粒@tak94713041
楽天FX 指値で約定されない。。。
ローソク足の実体なのに
なんなん? 午後8:40 · 2020年4月1日·Twitter Web App
楽天fxの約定力の弱さw
dmmはスキャ凍結あるけど
約定しやすい— ネオニート(JB64) (@neoneetisGOD) March 9, 2020
ニュージーランド移住FX垢 @hachi_FX
楽天FXの障害落ちのせいで約定スルーされたまま
カスタマーザービスから未だ返答来ず・・・
明日1月4日(金)のBSテレ東「日経モーニングプラス」のゲストは創設20年を
迎える楽天証券の楠雄治社長
https://facebook.com/491756670982756/posts/1168289429996140/
反省の弁が聞けるかな?
午後1:46 · 2019年1月3日·Twitter Web Client
ぐっつぉん@FXファイター @fdx0009
楽天FXってスプレッドすぐ広がるし、約定おせーし、ザコいよね
午前6:44 · 2019年9月3日·Twitter for Android
りの @Fx516814351
今日は手数料安いかなと思って楽天FXで取引してたんだけど、約定しようと思ったらバグるしチャートも動かない午前3:15 · 2019年11月2日·Twitter for iPhone
クマ✡MT4_EA_インジ作成代行@raUnG5rhqEIgrOj
楽天FXは約定力クソ 午前8:43 · 2020年2月3日·Twitter for Android
楽天FX
約定力弱すぎるし
朝のスプレッドで建値まで20ピプス以上もあるのに狩られるし
出金や出金
— かすみ🍊フールツざんまい🍈 (@2018mmmfx) February 10, 2020
まとめ
ランキング形式で、オーダー執行率の高い会社から順番に並べた。
ランキングであげた会社は98%を超えているし、特に1~4位のTitanFX,XM,Axiory,Gemforexといったところはそれ以外のレベルも高い、総じておすすめできる会社だといえる。
くれぐれもスプレッドだけをみて判断するのはやめたほうがいい。
約定率、約定力もあわせて判断したほうがよいだろう。