初めて国内業者から海外FX業者のXMに口座を変更してトレードする多くの人が思うことが「XMtradingのスプレッドって広い、広すぎなのでは・・?」だろう。
当記事では、実際にXM証券のスプレッドが競合他社と比較して広いのか?もしそれが事実だとしたら、なぜ多くのプロトレーダー、勝ち組トレーダーがXMなど海外業者を使っているのかをまとめてみた。
XMの実質スプレッドは広いわけではない
国内業者を使っていた人がXMトレーディングを使うと、広いと感じるのは事実だ。実際にXMのスプレッドは広い、とはいえないまでも、狭くはない。
業界でいえば、普通、真ん中ぐらい、ちょうど平均値のあたりに位置している。後発の海外業者も意識して、XMよりも狭いスプレッドを設定するところも増えてきた。
それでもXMが業界でトップのユーザー数を保っていることには変わりはない。それはなぜだろうか?
答えは簡単で、XMにはスプレッドの差を埋めるだけの強みが備わっているからだ。
そしてそれらを含めた「実質スプレッド」は広くはないのだ。狭いといわれるTitanFX、Axioryと比較してもそん色のないレベルともいえる。
それは、ゼロカットシステムによる追証がないことだったり、約定力の高さやスリッページの少なさ、ボーナスやキャッシュバックシステムの充実、ハイレバレッジによる、少額資金でのFXトレード参加が容易になり、初心者・ビギナーに対する垣根が低くなったこと、など複数の要因がある。
これは国内業者と海外業者の関係においても同じことがいえるだろう。
単純にスプレッドの広い狭いだけで判断をしてはいけないということだ。
上級者の勝ち組トレーダーはそのことをちゃんと深く理解している。それは大きく分けて3つの理由がある。
1、XMボーナスによるスプレッドへの還元
ボーナスポイントがあるので、実質スプレッドが狭くなる。
XMtradingには「入金ボーナス」「XMP(XMポイント)」といったボーナスポイントが充実していてそれらのポイントがトレードに使えるので、実質スプレッドは狭くなる。
XMPは1Lotの取引ごとに10ポイント(=約3ドル)がもらえる。つまり1Lotの取引ごとに0.3pipsスプレッドを差し引ける計算になる。
表示スプレッドより0.3pipsスプレッドマイナス分が本来のエックスエムのスプとなる。
■XMは独自のボーナスも魅力
■XMP(XMポイント)の使い方と活用方法
2、国内業者の隠れスプレッドという罠
実は国内業者には知らない内に搾取される隠れスプレッドが存在する。国内証券会社で「0.05銭」など驚くぐらい狭いスプレッドを実現している会社がある。
しかしこういった業者は残念ながら呑み行為がある。国内業者はほとんどがDD方式だからだ。
「注文の”ノミ”」とは画面上では一見約定したように見せて証券会社からインターバンクへ注文を出さずに内部処理することをいう。
あとは、スリッページで意図的に約定遅れを発生させて、想定のスプレッドよりも広いスプレッドになっていることがほとんどだ。
XMでは「すべり」がほとんどないものの、国内業者ではすべりがある分、隠れスプレッドとしてその分広くなっているのだ。
XMの特徴、強みと弱みについては下記記事を参照してほしい。
■XMの評判と口コミについて
3、XMの約定力は高い
XMtradingは約定力がとても高い。
この約定率をもってすれば、スプレッドの分を相殺することができる。これは複数業者を使ってみると如実に分かる。
約定力の低いブローカーであれば、いくらスプレッドが低くても全く意味を成さないだろう。
XMでスキャルピングしたいけどスプレッドが気になる
XMの実質スプレッドは顧客が思っているほど広くはないとはいえ、スタンダード口座やマイクロ口座での多頻度売買を行うとやはり「もっと狭いところがいい」と感じるかもしれない。
そういったユーザーのためにXMは「XMZero」口座を用意している。
ボーナスがない代わりにスプレッドがさらに狭くなっている。
他社ではまだ狭いところもあるが、複数会社の口座を作るつもりはなく、XM1社でまとめたいのであればゼロ口座がいいだろう。
もちろんスプレッドを見ることも大切
スプレッドだけで判断してはいけないといったが、もちろんスプレッドだって選ぶにあたって重要なポイントであることは間違いない。
特にスキャルピングを行うスキャルパーにとっては、広いスプレッドであれば、死活問題となってしまう。
XMにおいては、スタンダード口座はやはりスキャルピングには向いていない。
そのためにスプレッドに特化したゼロ口座を作ったのだが、海外業者の中には、スプレッドに特化したTitanFXのような会社もあるので、短期売買を行う際にはそういった会社も選択肢に入れたほうがいいだろう。
XMのスプレッドの広がる時間帯は朝方
これはXMに限った話ではないが、スプレッドは朝方に大きくなってしまう。こういった時のトレードは非常に期間が伴うためおすすめできない。
起き抜けのモーニングトレードはマイナス面が大きい。
特に朝6時台が一番広くドル円で2.5~2.7pipsほど開いている。7時、8時台も真っ当な取引ができる幅ではなく、スプレッド負けしてしまう。
最低でも東京市場が始まる9時、ある程度の値動きを考えるのであれば、ロンドン時間の16時を待ったほうがいい。リアルタイムスプレッドはXMのトップページからログインして見ることができる。
XMのスプレッド一覧表
下記にXMのスプレッド一覧表をまとめた。通貨によっても全く異なっている。他社と比較すると、それぞれに特徴があって興味深い。
スプレッドが狭いと評価を受けている会社であっても、通貨によっては、平均よりも広かったりもするのだ。上級者になると、複数の海外FX業者の口座を持っていて、使い分けているパターンが多い。
XMスプレッド一覧の見方
上からスタンダード口座、マイクロ口座、ゼロ口座の順番に並んでいる。左側が通貨ペア、中央が最低スプレッド、右が平均スプレッドとなる。
見るべきは最低スプレッドではなく平均スプレッドだ。通貨ペアと平均スプレッドをみると、メジャーペアはスプレッドが狭く、マイナーペア、エキゾチック通貨ペアになるにつれて、スプが広くなってしまう。
エキゾチックペアはスプレッドが広いうえに、値動きも激しいことが多いので、スキャルピングには不向きだろう。また日本時間の朝5~7時については、特に広がるので注意しよう。
スタンダード口座 | ||
通貨ペア | 最低スプレッド | 平均スプレッド |
EURUSD | 0.0001 | 0.00016 |
AUDUSD | 0.0001 | 0.00019 |
EURGBP | 0.0001 | 0.0002 |
GBPUSD | 0.0001 | 0.00021 |
USDCHF | 0.0001 | 0.00023 |
USDCAD | 0.0001 | 0.00024 |
EURCHF | 0.00017 | 0.00027 |
NZDUSD | 0.00011 | 0.00029 |
AUDCAD | 0.00021 | 0.0003 |
AUDCHF | 0.00012 | 0.0003 |
EURCAD | 0.00021 | 0.00031 |
EURAUD | 0.00023 | 0.00033 |
CADCHF | 0.00024 | 0.00037 |
GBPAUD | 0.00012 | 0.00039 |
AUDNZD | 0.00014 | 0.0004 |
GBPCHF | 0.00016 | 0.0004 |
NZDCAD | 0.00031 | 0.00041 |
NZDCHF | 0.00021 | 0.00046 |
GBPCAD | 0.00015 | 0.0005 |
EURNZD | 0.00028 | 0.00055 |
GBPNZD | 0.00035 | 0.00059 |
EURSGD | 0.00024 | 0.00163 |
USDSGD | 0.0003 | 0.002 |
CHFSGD | 0.00022 | 0.0025 |
NZDSGD | 0.00034 | 0.0025 |
EURDKK* | 0.00106 | 0.0027 |
GBPSGD | 0.00042 | 0.0028 |
USDHKD* | 0.0011 | 0.0028 |
EURHKD* | 0.00074 | 0.0033 |
USDDKK* | 0.0002 | 0.0034 |
USDCNH* | 0.0018 | 0.0036 |
USDPLN | 0.00072 | 0.0037 |
USDSEK | 0.00029 | 0.0049 |
EURPLN | 0.00299 | 0.005 |
EURSEK | 0.00177 | 0.0055 |
GBPDKK* | 0.0003 | 0.0055 |
USDNOK | 0.00052 | 0.0055 |
EURNOK | 0.00135 | 0.006 |
USDTRY* | 0.00069 | 0.0065 |
EURTRY* | 0.00111 | 0.007 |
GBPNOK | 0.0013 | 0.0078 |
GBPSEK | 0.0033 | 0.0085 |
USDMXN | 0.0017 | 0.011 |
EURZAR | 0.00248 | 0.013 |
USDZAR | 0.0115 | 0.0135 |
USDJPY | 0.01 | 0.016 |
EURJPY | 0.01 | 0.025 |
CHFJPY | 0.01 | 0.03 |
AUDJPY | 0.01 | 0.033 |
GBPJPY | 0.01 | 0.033 |
CADJPY | 0.013 | 0.034 |
NZDJPY | 0.014 | 0.035 |
SGDJPY | 0.033 | 0.2 |
USDHUF | 0.101 | 0.25 |
EURHUF | 0.08 | 0.3 |
EURRUB* | 0.0165 | 0.42 |
USDRUB* | 0.0185 | 0.42 |
マイクロ口座 | ||
通貨ペア | 最低スプレッド | 平均スプレッド |
EURUSDmicro | 0.00016 | 0.00017 |
AUDUSDmicro | 0.00019 | 0.00019 |
EURGBPmicro | 0.00018 | 0.0002 |
GBPUSDmicro | 0.00017 | 0.00021 |
USDCHFmicro | 0.00021 | 0.00023 |
USDCADmicro | 0.00022 | 0.00024 |
EURCHFmicro | 0.00024 | 0.00027 |
NZDUSDmicro | 0.00028 | 0.00029 |
AUDCADmicro | 0.00028 | 0.0003 |
AUDCHFmicro | 0.00028 | 0.0003 |
EURAUDmicro | 0.0003 | 0.00033 |
EURCADmicro | 0.00031 | 0.00034 |
CADCHFmicro | 0.00035 | 0.00037 |
AUDNZDmicro | 0.00037 | 0.0004 |
NZDCHFmicro | 0.00037 | 0.0004 |
NZDCADmicro | 0.00038 | 0.00041 |
GBPAUDmicro | 0.00034 | 0.00043 |
GBPCHFmicro | 0.0003 | 0.00046 |
EURNZDmicro | 0.00051 | 0.00055 |
GBPCADmicro | 0.00043 | 0.00056 |
GBPNZDmicro | 0.00054 | 0.00059 |
EURSGDmicro | 0.00161 | 0.00163 |
USDSGDmicro | 0.00193 | 0.002 |
CHFSGDmicro | 0.0024 | 0.0025 |
NZDSGDmicro | 0.00241 | 0.0025 |
EURDKKmicro | 0.00265 | 0.0027 |
GBPSGDmicro | 0.00276 | 0.0028 |
USDHKDmicro | 0.0026 | 0.0028 |
EURHKDmicro | 0.0032 | 0.0033 |
USDDKKmicro | 0.00332 | 0.0034 |
USDCNHmicro | 0.0034 | 0.0036 |
USDPLNmicro | 0.0033 | 0.0037 |
EURPLNmicro | 0.00483 | 0.005 |
USDSEKmicro | 0.00448 | 0.005 |
EURSEKmicro | 0.00499 | 0.0055 |
GBPDKKmicro | 0.00521 | 0.0055 |
USDNOKmicro | 0.00513 | 0.0055 |
EURNOKmicro | 0.0057 | 0.006 |
USDTRYmicro | 0.006 | 0.0075 |
GBPNOKmicro | 0.00716 | 0.0078 |
EURTRYmicro | 0.00615 | 0.008 |
GBPSEKmicro | 0.00774 | 0.0085 |
USDMXNmicro | 0.0103 | 0.011 |
EURZARmicro | 0.01163 | 0.013 |
USDZARmicro | 0.0122 | 0.0135 |
USDJPYmicro | 0.015 | 0.016 |
EURJPYmicro | 0.023 | 0.025 |
CHFJPYmicro | 0.025 | 0.027 |
NZDJPYmicro | 0.029 | 0.032 |
AUDJPYmicro | 0.032 | 0.033 |
GBPJPYmicro | 0.031 | 0.033 |
CADJPYmicro | 0.032 | 0.034 |
SGDJPYmicro | 0.195 | 0.2 |
USDHUFmicro | 0.225 | 0.25 |
EURHUFmicro | 0.27 | 0.35 |
EURRUBmicro | 0.4149 | 0.42 |
USDRUBmicro | 0.4155 | 0.42 |
XMゼロ口座 | ||
通貨ペア | 平均スプレッド | 100,000USD毎の取引手数料 |
EURUSD. | 1E-05 | 5 USD |
AUDUSD. | 3E-05 | 5 USD |
GBPUSD. | 3E-05 | 5 USD |
EURGBP. | 4E-05 | 5 USD |
USDCAD. | 5E-05 | 5 USD |
USDCHF. | 5E-05 | 5 USD |
EURCHF. | 8E-05 | 5 USD |
EURCAD. | 9E-05 | 5 USD |
AUDCAD. | 0.0001 | 5 USD |
EURAUD. | 0.0001 | 5 USD |
NZDUSD. | 0.0001 | 5 USD |
AUDCHF. | 0.00011 | 5 USD |
GBPCHF. | 0.00013 | 5 USD |
AUDNZD. | 0.00017 | 5 USD |
CADCHF. | 0.00019 | 5 USD |
NZDCAD. | 0.00019 | 5 USD |
GBPAUD. | 0.0002 | 5 USD |
GBPCAD. | 0.00022 | 5 USD |
EURNZD. | 0.00027 | 5 USD |
NZDCHF. | 0.00027 | 5 USD |
GBPNZD. | 0.0003 | 5 USD |
USDHKD.* | 0.0005 | 5 USD |
USDDKK.* | 0.00079 | 5 USD |
EURSGD. | 0.0009 | 5 USD |
USDJPY. | 0.001 | 5 USD |
EURDKK.* | 0.00115 | 5 USD |
GBPSGD. | 0.0013 | 5 USD |
USDSGD. | 0.00136 | 5 USD |
EURHKD.* | 0.0015 | 5 USD |
CHFSGD. | 0.00175 | 5 USD |
NZDSGD. | 0.00183 | 5 USD |
EURJPY. | 0.002 | 5 USD |
USDPLN. | 0.0024 | 5 USD |
EURSEK. | 0.003 | 5 USD |
USDSEK. | 0.00303 | 5 USD |
GBPDKK.* | 0.00339 | 5 USD |
USDNOK. | 0.00356 | 5 USD |
EURPLN. | 0.00386 | 5 USD |
EURNOK. | 0.00438 | 5 USD |
USDTRY. | 0.00443 | 5 USD |
EURTRY. | 0.00469 | 5 USD |
GBPSEK. | 0.0047 | 5 USD |
USDMXN. | 0.005 | 5 USD |
GBPNOK. | 0.0061 | 5 USD |
EURZAR. | 0.00724 | 5 USD |
USDZAR. | 0.0075 | 5 USD |
GBPJPY. | 0.009 | 5 USD |
CHFJPY. | 0.011 | 5 USD |
AUDJPY. | 0.012 | 5 USD |
CADJPY. | 0.014 | 5 USD |
NZDJPY. | 0.02 | 5 USD |
USDHUF. | 0.14 | 5 USD |
SGDJPY. | 0.143 | 5 USD |
EURHUF. | 0.202 | 5 USD |
USDRUB.* | 0.29 | 5 USD |
EURRUB.* | 0.3262 | 5 USD |
下記記事では、海外FXのスプレッドを比べている。通貨ペアによっては、国内業者よりも海外FXブローカーの方が狭かったり、会社によって特徴があって興味深い。
海外FXのスプレッドを比較してみた。
XMのスプレッドを狭くする方法
1、重要な経済指標の発表時は見送る
重要な経済指標の発表前後はスプが広がる。
主な経済指標として
米国雇用統計・ISM非製造業景況指数・ADP雇用時計・
中古住宅販売保留・小売売上高・消費者物価指数・FRB議長議会証言
といったものがあげられる。
重要経済指標発表あたりはそれを見越しての値動きが激しくなり、注文が偏った結果、暴騰、急落になるケースがあり、約定しずらくすべりが発生しやすくなるので、証券会社側としてはスプレッドを広げてロスカットしやすい対策をとっている。
2、スプレッドが広がる時間帯を避ける
スプレッドは1日を通して一定ではなく、狭くなったり広くなったりを繰り返している
特に日本時間の6時~8時の朝方は、最も広くなる。。
6時~8時の時間帯は、三大市場の東京、ロンドン、ニューヨークがすべて閉まっている状態なので、取引量が圧倒的に少なくそれが広がりを招く結果となっている。
この時間帯のトレードは避けるようにしよう。
3、流動性が低い時期は見送る
年末年始、ゴールデンウイーク、お盆といった日本の長期休み時は、通貨流動性が低いので、トレードは避けた方がよい。
4、人気通貨ペアで取引する
取引が多い通貨ペアほど流動性が高くスプレッドが狭くなる。
ドル円、ユーロ円、ユーロドルがそれにあたる。マイナー通貨ペア、エキゾチック通貨ペアだと、どこのブローカーでも広い幅となっている。
5、XMZERO口座を利用する
スキャルピング専用口座として開発されたのが、XMZERO口座だ。平均的にスタンダード、マイクロ口座よりも狭くなっていて、スプレッドゼロの時も多い。
その代わり取引手数料がかかるので、その価格は換算しておいた方がいいだろう。
6、海外FXキャッシュバックサイトで口座開設する
キャッシュバックサイトとは、XMからキャッシュバックサイトに支払われる報酬の一部をトレーダーに還元する仕組みを持ったサービスのこと。
キャッシュバックサイト経由で口座開設を行うと、取引量に応じてキャッシュバックサイト報酬の一部が還元されるのだが、XMで一番の魅力である入金ボーナスがもらえなくなったり、キャッシュバックサイトでの個人情報漏洩問題があったりするので、あまりおすすめできない。