トレード手法の一つに「両建て」がある。XMではこの両建てを行うことを認めている。
ただし、認められない両建て、禁止されている両建てもあり、これらがばれると、大変なことになる可能性もある。
当記事では、エックスエムでの正しい両建てのやり方とポイント、XMで禁止されている両建て、バレた場合のペナルティについてまとめた。
XMの両建てのメリットとデメリット
XMの両建てとは、XM口座において1つの通貨ペアで売りと買いのポジションを同時に持つことをいう。両方のポジションをホールドしても、結局相殺されて意味ないんじゃ・・、と思われるかもしれないが、メリットはある。
1、複数のトレードが同時にできる
ドル円で、スイングの中期で買いポジションを持っている中で、戻り売りの売りポジションを短期で持った場合、意図した両建てではないが、結果として両方のポジションを持っていることで両建てとなる。
1つの口座での両方の保有をXMは認めているため問題ない。
2、証拠金が0になる
XMでの両建ての特徴が、「同じロット数での両建ては、両建てポジションでの証拠金は0になる」ことがあげられる。
他の会社であれば、両建てした場合片方、あるいは両方のポジションの証拠金が必要になるケースがほとんどだが、XMの両建てではそれが当てはまらない。
0になるので、証拠金に余裕ができ、強制ロスカットの確率も減らすことができる。
3、トレンド相場時の利益を伸ばすことができる
保有ポジションのレートが狙い通りに伸びている場合、そのトレンドが終わりか、まだ継続するか分からないケースがある。
この場合、両建てをしてまず利益を固定した後、トレンド終了なら全ポジションを決済し、トレンド継続なら反対注文のポジションを決済して、もう片方のポジションでトレンドについていくことができる。
4、XMP(XMポイント)を往復分得られる
XMはロイヤリティポイント(XMP)といわれる独自のボーナスがあるが、それぞれのポイントが付くので、単純に2倍になる。
逆にデメリットもある。
1、トレードシナリオをミスすると、その分損失が大きくなる
ロット数を増やしたり、決済ポイントがずれて損切りタイミングをミスすると、損失が余計に増えてしまう。
2、長期保有だと、マイナススワップポイントで損失が増えることも
スイングトレードでの日をまたいての保有だと、プラススワップだといいが、逆にマイナススワップだと損失がその分増える。
3、知らずに規約違反をする可能性がある
認めている両建てと認めておらず禁止事項にきさいされている両建てがある。
規約を知らずに禁止事項の両建てを行ってしまうことも考えられる。当然XMからはペナルティが課される。
XMが禁止している両建てとは
XM同一口座内、同一通貨ペアでの両建てを認めている。
しかしそれ以外の別口座については認めていないし、禁止事項に記載しているのもある。
禁止している両建てをみていこう。
1、XM内の別の口座間での両建て
XMは最大8つの口座を持つことができるが、その際には注意しなくてはいけない。
同一口座内での両建てはOKだが、XM内に複数口座を持っていても、それらの口座間の両建ては認められていない。
というのも「セロカットシステム」というマイナス残高をリセットする仕組みがあるからだ。
「ゼロカット」は、本来顧客の不意の損失を防ぐためのものだが、「別口座間での両建て」とを組み合わせると、自分が損しない取引が可能になってしまう。
2、XMの口座と他社との口座間の両建て
他FX業者との口座を使った両建ても禁止となっている。例えば、XMとTitanFXの両方に口座開設を行い、XM、TitanFXで同じ両建てポジションを持ち利益を獲得してはいけない。
特に裁量トレードとEAの両方を別々の会社で使っている場合は、本人が知らないうちに別口座間の両建てを行ってしまっている可能性も出てくるのでくれぐれも慎重に取り扱いをしなくてはいけない。
3、複数の人間にによる別口座間での両建て
数人が組織として別口座間で両建てを行うことはできない。以前そういった詐欺グループが詐欺を働こうとして未遂に終わったこともある。
XMを使った両建て手法
XMでは両建てを様々な場面で活用するが、その手法をまとめた。
複数のやり方があるということを頭にとめておこう。
1,うねり取りでの両建て
うねり取りは株式投資でよく用いられる手法だ。林輝太郎氏、相場師朗氏といった投資家がうねり取りの本を出されている。
これは、FXでも、両建て手法として活用することができる。
買いもしくは売りのポジションをホールドし、利益が出ている最中で、反対のポジションを持つ事を指す。
2,相場急変動のリスク回避両建て
相場が急に動いた時のリスクを避けるための両建て手法だ。
3,ロスカット回避両建て
XMで両建てを行うと、証拠金が0となるので、証拠金維持率が低下しているときに、維持率を回復させる事ができる。
ロスカットになりそうなタイミング時に両建てを行うと、ロスカットが回避可能となる。
注意点として、片方のポジション決済時、もう片方の証拠金が必要となるので、決済タイミングを見計らった方がよい。
4,経済指標時の両建て
経済指標発表時の少し前から売り買い両方を両建てとして持っておき、指標が発表された後に、マイナス側のポジションを損切りして、利益を得る方法がある。
ロスカット回避の両建て似ているが、こちらはXMの規約に規約に触れることもあるのでおすすめはできない。
はっきりとした違反基準はなくXM側の判断となるが、規約ギリギリの行為はしないことが望ましい。
両建てはバレるの?
XMで両建てを行ったことは最終的にはバレる。
「ばれなければいい」という考えは通用しない。XM側ではトレーダーの想像以上にしっかりとしたチェックを行っている。
もし禁止事項の両建てを行い、規約違反がバレた場合は、出金拒否、口座凍結、レバレッジ制限、といった措置がとられる。
特にXMの規約を知らないまま両建てを行った場合は、本人が納得しないまま当座凍結になってしまう恐れがある。やっていいことと、やってはいけないことは明確に分けておく必要がある。
EAでの取引も該当する
XMではEAで偶然、意図的でない複数口座間をまたぐ両建てとなってしまった場合も、禁止事項としてとらえる可能性がある。(同一通貨ペア内であっても)
他海外FX業者の両建て事情
XMtrading以外の海外FX会社での両建てはどうなっているか一覧にまとめた。
FX業者名 | 同一口座の両建て | 複数口座での両建て | 異業者間の両建て |
XM | ○ | × | × |
LandFX | ○ | × | × |
iForex | ○ | × | × |
Hotforex | ○ | × | × |
Axiory | ○ | ○ | ○ |
Tradeview | ○ | ○ | ○ |
TitanFX | ○ | ○※ | ○※ |
FBS | ○ | ○※ | ○※ |
※キャッシュバック、ゼロカット狙いNG |
海外FXといっても、証券会社ごとに考えが違っていてブローカーごとの基準が異なっているのが分かる。
XMは同一口座の両建てしか認めていない。さや取り(両建て)狙いであれば、アキシオリーかトレードビューのどちらかになる。
Twitter,SNSでのXM両建ての口コミ
とりあえず1000円(クレ合わせて2000円)
— 緋沙屶@投資関連全般ギャンブラー(XRP信者) (@toushi_aka1) December 12, 2019
で再スタートしてみるか
両建てをうまく使うのが一番XMで儲けるポイントだとは思うから
スプレッド少ないドル円で試してみよ pic.twitter.com/cyDThhXDH1
XMは両建てが楽しいなw
— 緋沙屶@投資関連全般ギャンブラー(XRP信者) (@toushi_aka1) December 12, 2019
ショート切らなくても良いとか最高か
(^ω^) pic.twitter.com/FAbLp7oJPW
同一口座内であれば両建てしても大丈夫ですよ
— あゆ@⛄❄️裁量は自力本願EAは他力本願 (@ayayuu_FX) January 28, 2020
私も両建て運用してて、GEMもXMもどちらも問題なく出金したことあります
GEMもXMも問い合わせしてから両建てしました
どちらの証券会社も問い合わせたらきちんと教えてくれるので、念のため問い合わせをお勧めします
今気づいたんやけど
— ライフスタイルをイノベーション (@YSHUJI33) January 15, 2020
XMで両建てして売買しまくったら
めちゃたまるんちゃうん?
エリートのロイヤリティーポイント
普通にトレードしてるだけでめっちゃあるねんけど。。。。
この口座ではドル円は一切触りません。
— ツバサ.+*:゚+。.☆ (@10Lna) January 13, 2020
メイン口座でドル円を取引しているので、この口座でもドル円を取引してしまうと、複数口座を用いて両建てしているとXM運営に誤解されてしまう可能性があるからです。
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XMの両建てまとめ
XM口座を使った両建ては非常に難易度の高いやり方だ。簡単な必勝法はないといっていい。
よくゼロカットシステムを使って、XMで両建てを行って利益を伸ばそうという書き込みも見られるが、それはゼロカットシステムの本来の活用方法とはかけ離れた使い方で、それがばれると、出金拒否、最悪のケースでは、再度の口座開設もできなくなることもある。
ばれる、ばれないの問題ではなく、しっかりと禁止事項として頭にいれておかないと、自分の意図しないところで、出金トラブルが発生する場合もあるから注意が必要だ。