海外FXがはじめての初心者にとって、Abook、Bbookという名称は聞きなれないかもしれない。
しかしこの2つはFXの業者選びにおいて非常に重要となるものだ。
海外FX証券会社のA-bookとB-bookとは何なのか、それぞれの特徴についてまとめた。
海外FXのAbook、Bbookの違いとは
海外FXで新たにリアル口座開設をしてトレードを始めると、その証券会社がA-bookなのかB-bookなのかという点が気になってくるかもしれない。
A-bookとB-bookは、簡単に言うとNDD方式とDD(OTC)方式の違いだととらえてもらっていいだろう。
Abook業者とは
A-bookとは、トレーダーが売買注文を行った際に途中何も介さずにインターバンク(為替売買の中央市場)へダイレクトに注文を伝達して、ポジションを購入するものだ。NDD方式と同じ仕組みといって差し支えない。
XM、AXIORY、FXGT、HotForex、TitanFX、Trade Viewといった代表的なFX業者はほとんどA-book方式を採用している。
(Abook)XM公式サイト
A-bookの代表格でもあるXMは、全てにおいてバランスの取れたスペックだ。
業界最大手でもあり、日本人顧客も最も多い。
日本語サポートも万全だ。新規口座開設で3000円もらえるのでそれを使ったお試しトレードをおこなってみるといいだろう。
スプレッドの狭さがウリのTitanFXもa-bookであり、専業トレーダーの圧倒的な支持を受けている。
ボーナスキャンペーンがなく、一見地味だが、スプレッドと約定力でそれをトレーダーに還元してくれているので、初心者よりも、中級者、上級者の愛用が多い。
Bbook業者とは
B-bookは、トレーダーの注文をインターバンクへと流すことなく、注文だけを受け付けるので、実際はトレーダーとFX業者の間だけでの相対取引となる。
言い換えると、B-bookは、リアルタイムの為替市場のチャートに則って売買は行われてはいるものの、実際はインターバンクとつながっておらず、取引しているFXブローカー間のシステムとしての数字が動いているだけ、ということになる。
FX会社の介入が可能になるということだ。ヒロセ通商、DmmFXLionFXといった国内業者はほぼ全てBブックに分類される。
BbookとDD方式との違い
ここまでのB-bookの話を聞くと、いわゆるDD方式と同じように見えるが厳密には異なっている。
国内FX業者のほとんどが採用するDD方式は、トレーダーの注文のすべてではないものの、一部はインターバンクへ流している。
全くオーダーを流さないことによる、詐欺行為を疑われるのを回避するのと、トレーダーが実際に注文で利益が出たときの保険の意味合いもある。
これに対して海外のB-bookFX業者は基本的にインターバンクへ注文は全く流さない。
B-bookの業者は、全くのブラックボックスとなっていおり、DD方式よりも「トレーダーと業者との利益が相反する」状態が増すといってもいいだろう。
DD方式の業者もそうだがB-book業者は、トレーダーの収益と反比例して、FXブローカー側が損するはめになってしまうのだ。
DD方式採用の国内業者、B-bookの海外FX業者が、意味不明な注文を拒否だったり、自社にとって都合の悪いレートをスリッページさせて提示したりする。
Abook、Bbookの見分け方
トレードするのであれば、Abook方式が優位となるのは理解できた。しかし表立ってAbook,Bbookを明示している会社はない。
仮に明示したところで、それが本当かどうか疑わしいのも事実だ。
そこで、AbookかBbookのどっちであるかの見分け方をまとめた。
これが絶対というわけではないが、この見分け方を知って区別することで少なくとも詐欺まがいの業者を避ける目安にはなるだろう。
FPAでSCAM扱いされていればB-bookの可能性大
FPAとは「Forex peace army」という世界最大のFX会社口コミサイトだ。
ここでは世界中のFXトレーダーが、FX業者の口コミについて記載している。
中には明らかに業者だと思われるサクラコメントも見受けられるが、それでも全体の信ぴょう性は高いサイトといってもいいだろう。
ここで、「scam」(つまり詐欺)だと認定されていれば、Bbook業者の可能性が高くなる。
出金拒否、出金トラブルが多いのはB-bookかも
トレーダーの規約違反、日数がかかることによる勘違いによる出金トラブルというのも多いが、ユーザーの責任ではないのにもかかわらず出金拒否を起こす会社が存在する。
そういった会社を利用してはいけない。
金融ライセンスないのはBbookの可能性あり
最近の海外FX業者は、ほぼすべてが金融ライセンスを取得したのちにブローカーとしての営業を行っている。
以前はノーライセンスも多かったが、最近はマネーロンダリング対策が強化されている側面もあるので、ライセンスなしはだいぶ減ってきた。
それでもライセンスなしで営業を行っている会社は存在する。
そういった無認可業者については、リスクを減らす意味でも口座開設は避けたほうが無難だ。
マイナーライセンスについては、日本の金融庁の圧力を避けるためにあえて取得している会社もあるので、必要以上に気にする必要はない。
銀行送金非対応で入金方法が少ないのはBBOOK業者かも
今はインターネットの普及により、詐欺業者は悪質な営業を行っている会社の情報は早い段階で共有されるようになってきた。
特にB-bookの疑いのある海外FX業者だと、銀行送金用の口座開設ができず、ビットウォレット、スティックペイなどオンラインウォレットだけの入金方法となっている会社もある。
オンラインウォレットは便利ではあるし、ユーザーも増えてはいるが、あわえて銀行送金も出金手段として用意している会社は信頼度が高いといってもいいだろう。
Gemforex,is6FXがBbook業者といわれる理由について
国内FX業者はBbook、海外業者がほぼAbookだといわれているが、海外FXであるにもかかわらず、
Bブックだといわれている業者がある。
・Gemforex
・is6FX
の2社がそれだ。
理由としては、
・大きいロットでのトレード時では事前連絡が必要
・スキャルピング完全OKではなく一部で規制あり
・金融ライセンスなし(現在は両社とも取得して保有)
・ボーナスが豪華
・スプレッドが狭い
という点からの推測であると思われる。
特にノーライセンスだった時代から営業しているので当時はBbook業者だといわれていたが、現在はライセンスも取得しているので、その心配には及ばない。
特に出金拒否騒動も起きていないので、普通にトレードを行っても大丈夫だ。